リファラル採用にイベントが有効な理由とポイント

以前「リファラル採用を成功に導く秘訣とは 後編」の記事でも少しお伝えしましたが、リファラル採用におけるイベントの有効性について、より詳細にお伝えします。

積極的に求職活動をしている人材は、労働人口のわずか10%程度

総務省統計局/労働力調査年報

総務省統計局の労働力調査年報によると、2017年の就業者数は6465万人(年平均・休業中の就業者も含む)となっています。
それに対して、転職者数311万人、転職希望者数435万人と、転職顕在層の合計は746万人となり、就業者に占める転職顕在層の割合は11.5%となります。

リファラル採用を行う上で考えると、御社の従業員様の友人にたまたまその時に求職活動をしている人がいる可能性もありますが、それはあくまでも10%程度の可能性ということです。
つまり、 約90%を占める「今は転職活動をしていないけど良い会社があれば考えるかも」という転職潜在層をいかに動かすことができるかどうかが、リファラル採用成功の鍵となります。
そこで必要な手段が「イベント」です。

転職を考えていない人に動いてもらうために

転職を考えていない人に突然「求人票」を見せても、相当な人気企業や超高待遇でない限り「ここに転職したい!」と即座に思ってもらうことは難しいでしょう。

そこで必要なのが「イベント」なのですが、単純な「会社説明会」を行っても、もともと御社への転職を強く志望していた人以外は、やはりなかなか動いてもらえないはずです。

単純な「会社説明会」や「転職面接会」ではなく、「業界勉強会」や「スキルアップ講座」、または「懇親会」や「食事会」など、転職を考えていない層にとっても「楽しそう/勉強になりそうだから行ってみようかな」と思ってもらうことが大切です。
そこでイベントに参加して頂いた方に御社の魅力を伝え、その結果、御社を志望すれば選考に進んで頂けば良いですし、「魅力的な会社だと思うけど今はまだ転職はしない」ということであれば将来の採用候補者としてプールしておけば良いのです。イベントに満足してもらえれば、イベント参加者が次回また新しい友人を連れてきてくれる可能性も高まるでしょう。
さらに、イベントを行うことにより、「従業員の友人(求職者)」、「従業員(リクルーター)」、「会社(人事)」の全員にとってメリットがあります。

①社員の友人(求職者)にとって

社員の友人(求職者)に対しては、リファラル採用のイベントは下記のメリットが期待できます。

・同業種/異業種のビジネスについて外部情報を知ることができる
なかなか自社で働いているだけでは、他社の雰囲気や仕事の進め方などを知るのは難しいことだと思います。今は転職を考えていなくとも、ビジネスパーソンとして見識を広めるに当たり、オープンな場で他社の情報に触れる機会は大いにプラスになることではないでしょうか。

・新しい人脈を作ることができる
こちらもやはり、ビジネスパーソンとしての見識を広める上で大きなプラスとなることだと思います。閉じた環境で仕事をするだけでなく、様々な人と会って刺激を受けたいという人は一定数いるはずです。

・双方合意があれば良い転職ができる可能性がある
すでに転職を検討している人にはもちろん、そうでなかった人にとっても、「会ってみたらすごく良い会社だった」ということをきっかけに良い転機となることは、少なくともマイナスではないはずです。

②社員(リクルーター)にとって

従業員(リクルーター)に対しては、リファラル採用のイベントは下記のメリットが期待できます。

・友人に新しい出会いを提供し、喜んでもらえる可能性がある
前述の通り、転職を考えていない人にとっても新しい出会いはビジネスパーソンとしてプラスになることだと思います。その機会を友人に提供できることは、決して悪い話ではないはずです。

・自社の成長に貢献できる可能性がある
もし友人と自社の双方が望み、採用に繋がったとしたら、それは自社の成長への大きな貢献となります。自分が所属する会社が成長することをまったく望まない従業員は基本的にはいないはずです。

・自社内で新しい人脈が生まれる可能性がある
リファラル採用への協力の過程の中で、例えばイベントの実施に協力するなどの形で、日常業務とは違った自社内での繋がりが生まれる可能性があります。それによって視野が広がったり、他部署との連携が取りやすくなったりすることは、仕事をする上でプラスになることだと思います。

③会社(人事)にとって

会社(人事)にとっては、下記のようなメリットが期待できます。

・離職率の低下に繋がる可能性がある
リファラルイベントにリクルーターにも積極的に参加してもらうことで社内に一体感が生まれれば、従業員の帰属意識も高まり、離職率の低下に繋がるはずです。

・現場での人材育成がスムーズになる可能性がある
リファラルイベントを通して採用した人材は、従来の人事主導で採用した人材に比べて「みんなで採用した人材」という意識が生まれ、現場での受け入れ体制も変化するはずです。

・人事と現場の距離が近くなる
リファラルイベントへの取り組みを通して、自社の採用目標や採用課題が現場に浸透し、人事と現場の距離が近くなるはずです。人事・現場の双方向のコミュニケーションも生まれやすくなり、人事としてもさらに業務を進めやすくなるでしょう。

以上、まとめると以下の通りです。

・労働人口の約90%にあたる転職潜在層を動かすためにはイベントの実施が必要である
・イベントの実施は「従業員の友人」「従業員」「人事」の全員にメリットがある

では具体的に、どのようなイベントを、どのように進めていけばいいか、弊社のコンサルタントがご提案させていただきます。
まずは下記までお気軽にご連絡ください。

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